船員インタビュー

甲板部
二等航海士

ちゃんと休みもあってちゃんと仕事をやり、メリハリがある事は一番の魅力だと思います。

Profile

2015年 中途入社、RORO船からの転職

職務・年齢を教えてください。

33歳、職務は二等航海士です。

転職のきっかけを教えてください。

元々いた会社が競争で忙しくなって、いろんな所があって、新しく見つけたいと思った時に、たまたま…最初オーシャンタグというのが頭になかったんですけど、偶然見つけて。今まで乗っていた貨物船は決められた航路を、同じ事をずっと繰り返して、6ヶ月くらい乗るんですけど、
それに対して(共栄マリンは)いろいろな客先がいて、依頼を受けて行く仕事で…プロジェクト毎に仕事の変化がある所に魅力を感じて。それって自分が船に乗りたいと思い描いていた事に近いものなのかな、という所があって、まずはちょっと電話をしてみようと思いました。

以前はRORO船?

RORO船ですね。

その時に不安だった要素はありますか?

ホームページのほうで人間関係が良かったりとか、そういう所は見たので、まあそういう意味では不安はなかったんですけど、純粋に新しい会社ということで…うーん、例えば現場仕事とか、曳航作業とかやった事のない作業も多いのでどのぐらい(新しく)覚えたら良いのかなと…そういう漠然とした所がありました。

実際乗ってみてどうでした?今2回目ですよね。

今は…そうですね、純粋に楽しいなと思っています。仕事自体。もちろん慣れない仕事もあるし、特に会社によるかもしれないんですけど、前いた会社は書類でがんじがらめな出入港だから、デッキ作業なんてドックの時にたまに手伝うぐらい。だから最初は(デッキ作業に)なかかついていけなかったりありましたけど、
その辺はやっぱり(周りから)聞いたり、
教わりながら仕事を覚えました。
ようやく周りに迷惑をかけずに出来てきて、
出来る事になって楽しい部分もありますね。
今回(のプロジェクト)は沈没船の調査に行ったり…
元々戦艦や古いものが好きというのもあるので、
わくわくするような感じもあったり、
やりがいを感じるような点もいいですね。

沈没船の調査は、「俺乗りたかったのにな~!」という他の船員も多かったり。

他の船の航海士からも「おたくの仕事魅力的だね」とメールが来ました(笑)。

(笑)。
私はRORO船しか知らないですけど、例えばコンテナ船から来た人からの話でも共通しているんですが、ひたすら同じ事の繰り返しで、何航海したかもよく分からなくなってくることがあるんですね。共栄マリンの仕事は、やりがいも感じるし、終わった後に「ああ、やれやれ終わった、次は何があるんだろう」と次の仕事への楽しみがあったり、オンとオフがあったり、
(プロジェクト完了の)目標を持って仕事をするのは、思い描いていた船乗り像に近いですね。
当初は航海士ではなくて(書類仕事もあったり)事務員みたいだなというか感じがあったけど、
慣れてきたらデッキ作業も出来て、幅広くその時臨機応変でやっていく大変さはありますが…
やりがいはすごくありますね。

事前に入社時の説明と、入社してみて「ここ違ったな」というのはありましたか?

自分が感じる部分は特になかったですね。私の場合は生活が出来る分だけもらえて、仕事が純粋に面白いんで、全体的には良かったと思っています。

食事はどうですか?

食事はおいしいですよ。ちょこっとだけ本船に乗りあわせた司厨長がいたんですけど、その人も美味しかったですし、満足しています。

船内の雰囲気はどう?

いいですね。仲いいですし、会話があるんで。

船内および陸上休暇は充分に取れていますか?

充分ですね。

DPとかは?まだ触ったことはないですか?

まだ触ったことはないですね。新潮で練習程度に数回ちょっと触らせてもらったぐらいで、まだまだです。

では、これからですね。

転職して良かったですか?

良かったと思います。

会社のホームページを見て興味を持ってくれた人にメッセージがあれば教えてください。

貨物船にないような…いろんな種類の仕事が来て、それに携われることですね。
またいろんな港に入港しますよね。どうしても貨物船だと次の港、次の港と航海して停泊時間が短いんです共栄マリンの仕事は、仕事なんですけど停泊期間もゆったりしているし、停泊中の休暇も基本的に週1日あるので、その土地の事も知る事も出来るし。ちゃんと休みもあってちゃんと仕事をやり、メリハリがある事は一番の魅力だと思います。

そうそう、自分が前いた会社と比べて、最初機器で戸惑ってたのが、新潮丸でキャプスタンを積んでいた事…もちろんキャプスタン積んでる船から来る人もいるでしょうけどね。本船のトモ付けに戸惑ったりとか(笑)。「どうしたらいいんですか?こういう流れで間違ってないですか?」と事前にいろんな人に聞いたり。

ただオンとオフがはっきりして、同じような仕事をこなすことに面白くないと感じている人
だったらこっち来たらすごく楽しいと思いますし、やりがいを感じるんじゃないかと思います。
例えば、毎回毎回決まった港に決まったロープの取り方をするんじゃなくて、行った事のない港と岸壁を見て、「エアフェンダー入れた方がいいですね」とか「どうしましょう」とか…。もちろん危険な作業はありますけど、面白みというか…変化に富んでいると思います。

やっぱり都度都度状況が違うから。

考えてやれるのはいいですね。決まった仕事を決まったようにやるのではなくて。

戸惑いもひとつひとつ学習していくということですね。
そうですね。キャプスタンの流れはバシっと決まった状態がないまま終わっちゃったんですけど…。(後から)「ああすればよかった、こうすればよかった」と思いながら。「すみませんでした」と言いながら下りたんですけど、正直。安全は第一で出来たのは良かったんですけど。それがだんだんきっと慣れてきたら臨機応変にいろんな事が出来るようになってくるんだろうなと…慣れていくことなんですけど。

停泊…上陸の機会があるというのは大きいですかね?

大きいです。貨物船からしたら停泊してないときはないし、あるときはドーンと仕事があったりとか。

イメージとしては一つ一つの仕事に区切りがあるから、船乗りらしいというかね。
そうです。私も船乗りらしいと思います。

内航船の忙しい船だとなかなか難しいですね。
やっぱり面白みとかは…ないですね。常に出入港もあるし、書類も溜まっているものをこなさないといけないですし。港に着いたら30分くらい慌てて買い出しに行って帰ってきたり。それに対して、例えばアブログ入力ひとつにしても、今まで当たり前にただ入力していましたが、ここでは時間的に余裕があるからひとつひとつ「ああいうことあった、こういうことあった」と丁寧に思い返しながら入力していますね。

入社して、この会社で悪いところってありますか?「ここ変えたほうがいいんじゃないか」というところ。

難しいですし、解決策があるのかどうかは分からないですけど、どうしてもいろんな会社から集まって来ているから、やり方が人によって違うという事が…。それが違っても、いっぱい答えがある場合もあるじゃないですか。一つの事例でも。それでいいとは思うんですよね。

ただ、何と言ったらいいか…。統一というのは難しいですかね。そういうのとか。それはまた船では当たり前といえば当たり前なのかな…。なかなか難しいですかね。なんでもマニュアル化したらそれはそれで面白みがなくなるでしょうし。それが良さでもあるし。間違えた事は「これ違いますよ」と止めたりするのは大事ですけど、全部正解だったらそれはそれで…人それぞれやり方もありますし。

困った時に色々な解決策が出てくるとかね。そういう面もある事もね。
マニュアル化したら臨機応変な事が大事な船なのに、臨機応変じゃなくなってしまう事は…それは良くない…。

意見として出てくるという事は、困った事が何度かあるんだろうと思うけど。
難しいですよね。逆に言ったらマニュアル化しようというのは、自分が定期航路に行っていた人間だから、案外それが悪いことなのかもしれないですし。逆に言ったら自分が「統一したほうがいいんじゃないの」と言ったら「いやいや、硬い考えするの?」と言われたらそうですし、どうなのかな…。

マニュアルがあれば迷わなくなるかもね。マニュアルの良さがあって、迷わずに誰がやっても同じ結果が出るというのはいい部分だし。大事にする部分と、そうでない部分がね。

なんでもかんでもマニュアル化するのは良くないですし、線引き…それを言ったらきりがなくなりますし、難しいですね。事故がなくて間違えてなければ、マニュアル化しない方がいいのかもしれないですね。

総じて、仕事を前向きに捉えられているので安心したし、仕事を楽しんでください。

貨物船から来た人は面白いと思うかもしれないです。

ありがとうございました。